国立新美術館『ニキ・ド・サンファル展』を観てきました。


六本木の国立新美術館で開催中の
ニキ・ド・サンファル展を観てきました。

私も学生時代に影響を受けた、大好きな現代美術作家のひとりです。




全身ピッタリと身体の線が出る、白いボディースーツを着た美しいニキが
拳銃でキャンバスに向かって射撃する刺激的な映像が、
壁に上映されていました。

有名な射撃アートです。

もとモデルのニキは、繊細な美女だったのも、
話題となった原因です。


生涯をかけた大量の、ハイテンションな作品に圧倒されます。

ニキといえばまるまると太ったユーモラスな人物画で有名ですが
初期の作品は、射撃アートや、
女性問題、人種問題、暴力や性を取り扱ったグロテスクな作品など
笑って鑑賞できる内容ではありませんでした。



それが、年を経るにつれ、だんだんと色とりどりの
極彩色の丸っこいフォルムが増えていきます。


これは資料として買ったポストカードと、可愛いスタンプです。
ハイセンスなフォルムや色使いに、ハッとさせられます。

一見かわいいのですが、内容はけっこう過激で挑発的で
彼女は常に問題提起をし続け作品を作っていたのですね。


これは、撮影OKの巨大なブッダの像。

他にもユーモラスなガネーシャや、タロットを題材にした作品など、
立体作品は豪華絢爛のデコアートですが、
濃厚で強烈な内容に、ちょっと胸が一杯になります。


でも、ニキが人生の最後に、ガウディに触発されて
10年以上の年月をかけてイタリアのトスカーナ地方に作った

これまた壮大で豪華絢爛、奇妙きてれつな
タロットガーデンという庭園が
展示の最後に上映されていて

その噴水の水の音、木々を揺らす風の音、鳥の声に

「ニキ、お疲れ様。安らかに眠ってください」
という空気が部屋中に満ちているように感じました。




彼女の美しい顔が、なかなか頭から離れません。


なつこのプロフィール

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